新時代をつくる「NFT音楽」とは?メリット・デメリット、購入方法を解説【実際の事例も紹介】
今回はこういった悩みに答えていきます。
本記事の内容
- NFT音楽とは?どういった仕組み?
- NFT音楽のメリット・デメリットは?
- NFT音楽の事例を紹介
- NFT音楽の購入方法【簡単6つのステップ】
この記事を書いている僕は、NFTに触れながら生活しています。NFTへの投資もしているので、信頼担保に繋がるのかなと。
NFT音楽は今後発展していく市場。
「NFT音楽に触れてみたい方」「NFTを通したアーティスト活動に興味のある方」は必見です。
NFT音楽とは?
そもそもNFTとは?簡単に解説します
まずはじめに、NFTについて解説します。
NFTとは「Non Fungible Token」
日本語で「非代替性トークン」の略称です。
これは、デジタル世界においてデータの所有権を記録できる「デジタル資産」のことを指します。
つまり、NFTとは「世界に唯一のデジタル資産」という意味です。
今まで、デジタル上のものは簡単に複製・コピーが可能でしたよね。
そのため、デジタルなものに資産価値は生まれにくいとされていました。
しかし、NFTの登場により、デジタルデータに唯一性を与えることができ、資産価値をもたらすことが可能になりました。
NFTの技術が音楽業界にも適用!
NFT音楽とは、このようなNFTの唯一性を音楽にもたらしたもので、「音楽を所有する」といった新たな価値を与えました。
このような、音楽を所有するビジネスモデルの活性化は、音楽市場全体に大きな影響を与えています。
ブロックチェーンによって管理されている
次に、NFT音楽が唯一性を持つ仕組みについて解説します。
NFT音楽は、ブロックチェーンによって唯一性が管理されています。
ブロックチェーンとは、取引の最初から最後までの全ての順序を1カ所ではなく複数のネットワークに記録する技術です。
分かりやすく言うと「管理者がいない」「ユーザーみんなが管理人」といった感じです。
今までは、日本円なら「日本銀行」といったように、中央集権的な特定の権限者による管理の仕組みでした。 しかし、ブロックチェーンの技術革命により、非中央集権の民主的なデータ管理が可能になったのです。
このブロックチェーンの仕組みによって、NFT音楽に様々なメリットが与えられました。
NFT音楽のメリット
メリットは下記の5つ。
- 改ざん・コピーができない唯一性
- データに付加価値をつけられる
- 破損や紛失のリスクがない
- 誰でも売買可能
- 音楽業界が抱える問題を解消
メリット①:改ざん・コピーができない唯一性
NFT音楽は所有者と権利者の情報を記録することで、「唯一性」を証明しています。
従来のデジタル上での音楽は、1度購入してしまえば誰でも複製・コピーが可能でしたよね。 そのため、不正にアップロードされた音楽がネット上にあふれたり、アーティストが利益を出しづらい現状があったりしました。
しかし、NFTの唯一性を音楽にも利用させたことで、アーティストにとっては利益が出やすく、所有者にとってはその音楽の唯一性から優越感を得ることが可能になりました。
メリット②:データに付加価値をつけられる
NFTには「プログラマビリティ」があり、データに付加価値を与えることがきます。
この好例となるのが、転々流通時に手数料が入るということです。 CDの転売などの物理的な取引をする際は、音楽の制作者(権利者)に収入は入りませんよね。 しかし、NFTでは作品が転売されるたびに自動的に購入代金の一部が手数料として制作者に振り込まれるんです。
さらに、購入した音楽作品が世の中に広まるほど、購入者にもロイヤリティーが発生する仕組みになっています。
これはアーティストや購入者にとって、うれしい仕組みですね。
メリット③:破損や紛失のリスクがない
従来のCDなどによる音楽では、破損や紛失といった物理的な問題がありました。
一方で、NFT音楽はデジタルデータのため、破損や紛失の心配はありません。
ブロックチェーン上の自分の資産にアクセスさえできれば、データや価値の損失もないのです。
これは実物資産と比べてNFTの大きな特徴ですね。
メリット④:誰でも売買可能
NFT音楽は誰でも簡単に売買できます。
そのため「今後さらに多くの方が参入してくるのでは」と予想できます。
また、自分で作成した楽曲を出品することができるため、NFT音楽はアーティストとしての道を切り拓くのにも最適です。
まだまだ成長段階の時に始めることで、先行者利益を得られるかもです。
なお、NFT音楽の売買方法については、記事の最後に解説しています。
メリット⑤:音楽業界が抱える問題を解消
NFT音楽は、音楽業界に大きな影響を与えています。
具体的には以下のとおりです。
- レコード会社や事務所を通さず、楽曲をファンへ直接販売できる
- グローバルに楽曲販売が可能
- 音楽映像のNFT化が可能
- NFT音楽にチケットとしての付加価値を追加(限定のコミュニティーに参加可能)
- ファンによるアーティストへの直接的な応援や支援
このように、NFT音楽は、アーティストやレコード会社、音楽イベント主催者、そしてファンにとっても、今までにない、さまざまな可能性を与えています。
そして、NFT音楽による可能性は今後さらに広がっていくでしょう。
NFT音楽のデメリット
NFTによる音楽業界の発展の可能性は大きく考えられますが、実際は課題も山積み状態。
- 偽物のNFT音楽が販売されているケースがある
- 法的な整備が整っていない
- 価値が大きく下がる可能性がある
デメリット①:偽物の楽曲が販売されているケースがある
楽曲の権利者でない人物による勝手なNFT音楽の販売が世界中で問題視されています。
NFT自体は、唯一無二の価値が保証されていますが、そもそものコンテンツの著作権が守られているかどうかは分かりません。
実際に、海外ではそのような事例から訴訟問題に発展したケースもあります。
そのため、NFT音楽を購入する際は、出品者の情報などもよく見る必要があります。
デメリット②:法的な整備が整っていない
NFTは急成長しているビジネス分野です。そのため、市場拡大のスピードに対して法律、規制・ルールが追いついていません。
・法律において無形物の所有権がない ・盗まれたときに裁判で勝てる可能性が低い ・デジタルデータにかかる税金が明確でない
NFT音楽は発展中ではあるが、このような課題があることは理解しておきましょう。
デメリット③:価値が大きく下がる可能性がある
NFT音楽は新しいビジネス市場のため、まだまだマイナーで、一部のユーザー間でしか取引されていません。
そのため、NFT音楽の需要や流動性は低く、何かの影響で暴落するとあっという間に含み損を抱えてしまうことが多いです。
さらに、NFTはブロックチェーン技術を使った価値の創造です。 価値は全て「人の気分」によって作られており、いつそれが暴騰するとも無価値になるとも分からないです。
そのため、できるだけリスクを負わないためにも、少額から始めるのをおすすめします。
ただ、NFTは世界を変える素晴らしい技術なので、NFT音楽に関しても今後発展していくことは間違いないですよ。
NFT音楽の事例を紹介
ここでは、アーティストによるNFT音楽の事例をいくつか紹介します。
スヌープドッグ
世界的に大人気のラッパーがNFTコレクションを数量限定で販売しました。
スヌープドッグ自ら宣伝したことで、どれも即完売。
本人は、「NFT音楽はファンとの繋がりを変えるテクノロジーで、とても楽しみだ」と、今後もNFT音楽に力を入れていくことが示唆されます。
Perfumeの「Imaginary Museum “Time Wrap”」
これは、Netflixで配信中の「Perfume Imaginary Museum “Time Wrap”」のデータから制作されたNFTアートです。
実際のパフォーマンスのNFT化が話題を呼んでおり、今後もシリーズ化が予定されているため、要チェックのNFT音楽ですね。
LOUDNESS
世界的に有名な日本人ギタリストの高崎晃が率いるバンド、LOUNDNESSが結成40周年記念NFTを発売。
日本では初となる、通常の音楽販売より先にNFT販売を行い、話題となりました。
この結果、世界中のファンが購入してくれたり、曲に対する反応がすぐに聞けたりと、NFT音楽が持つ可能性を実証しました。
NFT音楽の購入方法【簡単6ステップ】
最後に、NFT音楽の売買方法を解説します。
- ①:仮想通貨取引所で口座開設する
- ②:仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)を購入する
- ③:ウォレットを作成する
- ④:ウォレットにETHを送金する
- ⑤:OpenSeaのアカウントを開設する
- ⑥:NFT音楽を購入する
上記のリンクから解説記事へ飛べます。どれも簡単な手順なので、さっそく取り組んでみましょう。
なお、NFTを購入する一連の流れは「【初心者向け】NFTアートの購入方法を解説!【簡単6つの手順】」でまとめています。より理解が深まるかなと。
NFT音楽に1度触れてみることで、新たな価値観を得られますよ。
そのため、良い作品があれば購入してみるのをオススメします。
そして、今後、皆さんが好きなアーティストがNFT音楽に参入してくるかもしれません。
「あの日に始めていれば…」と、後悔しないためにも今から行動してみてください。
きっと素晴らしい作品と出会えると思います。